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山を削ってできた高台に立つマンション「ライオンズヒルズ高知」=2024年10月9日午前10時41分、高知市比島町2丁目、原篤司撮影
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 高知市中心部のJR高知駅の北東に、収容定員4431人の「津波避難ビル」のマンションがある。山を削ってできた標高約10メートルの丘に立ち、津波ハザードマップではここだけぽつんと「浸水ゼロ」。安心な一方で、いざという時に人が集中し混乱する恐れもあり、住民たちは備えに力を入れている。

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 高知市比島町2丁目の「ライオンズヒルズ高知」は、16階建てで総戸数約290戸の大きなマンション。周囲は、南海トラフ地震の津波で最大1~3メートル浸水するとされるエリアが広がっている。2014年度に市が津波避難ビルに指定。各階の廊下や駐車場の棟に住民以外も一時避難できるようになっている。

かまどの出番、あえて減らして

 今月6日に、今年度2回目の防災訓練があり、約50人の住民が参加した。講師の防災士の指導で、マンション前の公園にある「かまどベンチ」で湯を沸かし、ポリ袋に材料を入れて、湯煎で蒸しパンやカレーライスを作った。

 マンション自治会防災部長の…

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